物事に取り掛かる際に重要なのは質とスピードです。
質とスピードはトレードオフの関係にあり、丁寧にやろうとすればスピードは落ち、素早くやると間違いが出てきて雑なものになってしまいます。
そんな時に役立つのが60%ルールです。
60%ルールは、完璧主義者に対してよく使われる概念です。このルールによれば、完璧を求めるのではなく、タスクを60%まで完了させてから次のタスクに進むことが望ましいとされています。60%ルールを実践することで、効率的にタスクを進めることができ、全体のパフォーマンスを向上させることができるとされています。
以降、60%ルールのメリット、実行する際の注意点について紹介します。
60%ルールのメリット
メリットは3つあります。
- ストレスが軽減する
- 時間を短縮できる
- 軌道修正しやすい
それぞれ見ていきましょう。
ストレスが軽減する
完璧主義者は、完璧を求めることで自らに高いプレッシャーをかける傾向があります。60%ルールを実践することで、完璧を求めるプレッシャーから解放され、ストレスが軽減されます。
また、60%ルールを課すことで完璧な状態で仕上げなくてもいいんだという余裕が生まれます。
時間を短縮できる
当たり前ですが、60%の所で切り上げることで1つのタスクにかける時間が短縮されます。
一旦タスクを終了させることで、効率良く時間を使うことが出来ます。
軌道修正しやすい
最後のメリットは軌道修正しやすいということです。個人的に60%ルールの利点はここにあると思います。
60%まで仕上げた段階でいったん寝かせます。寝かせるとは、文字通り次の日に取り組んだり、他の人に見てもらったりすることです。
翌日の自分自身や他者の目を通すことで、改善点が見えてくると思います。改善点を修正することでアウトプットの質が向上します。
60%ルールを実行する際の注意点
60%ルールを実行する際の注意点は、2周することです。
1周で終わってしまうと質の低いアウトプットになってしまいます。前述した寝かせるというプロセスを挟み、再度60%ルールを実行します。
100-60で残りの仕事量は40です。2周目は40のうちの60%ですから24の仕事量をすることになります。
最終的に60+24で84のアウトプットになります。また、途中で軌道修正をするので、はじめから80のアウトプットを目指すよりもこちらの方がスピードも速くなります。
さいごに
60%ルールのポイントは2周するということに尽きると思います。
1周目が終わった時点で軌道修正することで効率よく80のアウトプットまで持っていくことが出来ます。
私事ですが、4月から社会人になります。社会人生活でも60%ルールを強く意識していきたいと思います。